お客様からよく聞かれる質問のひとつが、
「バームって何ですか?」「オイルとは何が違うの?」
というもの。
ヘアバームはここ数年で一気に人気になったスタイリング剤ですが、
意外と “何のために使うのか” がわからず困っている方も多いです。
この記事では、現役美容師の視点で、
バームの特徴・メリット・使い方・選び方 をわかりやすく解説します。
バームとは?(美容師が一番わかりやすく説明)
バームとは、
植物由来の油分と保湿成分を固めた「半固形のスタイリング剤」 のこと。
ワックスより柔らかく、オイルより重さがあるので、
「自然なツヤ」「束感」「まとまり」を出したいときに最適です。
美容師がよく例えるなら…
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オイルとワックスの中間
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ハンドクリームみたいな質感のスタイリング剤
手に伸ばすと体温でとろっと溶けて、髪になじみやすいのが特徴です。
バームのメリット(オイルとの違いも含めて解説)
① まとまりを出せる(特に広がりやすい髪に◎)
オイルは軽くてサラッとしますが、広がりは抑えにくい場合も。
バームは油分がしっかりしているため、
ボワッと広がる髪を落ち着かせる力が強い のが特徴。
② 束感・ウェット感が作りやすい
バームは少量でツヤ感が出るため、
今っぽい“濡れ感ヘア”“束感” が簡単に作れます。
③ 髪だけでなく手・肌にも使えるものが多い
天然由来のものは ハンドクリーム代わりに使えるほど。
ヘアオイルよりも使用後のベタつきが少ないタイプも多いです。
④ つけたてのツヤが長持ちしやすい
オイルは時間が経つとツヤが消えることがありますが、
バームは油分が濃厚なので ツヤ持ちが比較的長い です。
バームが向いている髪質(美容師的に判断)
◎ 向いている
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広がる・乾燥しやすい髪
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パサつきやすいミディアム〜ロング
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動きを出したいショートやボブ
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顔まわりレイヤー・外ハネなどの毛流れがほしい人
△ 使い方次第で向く
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直毛でペタッとしやすい人(量を少なく)
× あまり向かない
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かなり細くて柔らかい猫っ毛(重く見えやすい)
バームの上手な使い方(失敗しない量も紹介)
ステップ①:まず“米粒1~2粒分”を指に取る
バームは重いのでつけすぎ注意。
最初は少量でOK。
ステップ②:手のひらで完全に溶かす
固形のまま髪につけるとムラが出ます。
透明のオイル状になるまで温めるのがコツ。
ステップ③:毛先 → 中間 → 前髪の順につける
毛先を中心に。根元は避けてOK。
プロの裏ワザ
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残った少量を前髪に軽く
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指先だけで顔まわりの束をつくる
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髪が広がりやすい人は“手に余った分”だけ表面に
バームを選ぶポイント(美容師が現場で使う基準)
① 天然由来成分が多いか
手肌にも使えるタイプは便利。
② 香りの好み
バームは香りが残りやすいので重要。
③ 固さ(柔らかめ or しっかり)
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束感重視 → やや固め
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まとまりメイン → 柔らかめ
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細毛さん → 軽めタイプ
④ 使う髪の長さとの相性
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ショート → しっかりめが扱いやすい
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ロング → 柔らかいほうが伸びやすい
Q&A:オイルとバームどっちを買えばいい?(よくある質問)
Q:普段パサつくんだけど、どっちが合う?
→ バーム。油分多めで広がりを抑えやすい。
Q:手軽に使いたいから軽さがほしい
→ オイル。扱いやすく初心者向け。
Q:女性らしいツヤと束感がほしい
→ バームが圧倒的におすすめ。
まとめ|バームは“ツヤ・束感・まとまり”を簡単に作れる万能アイテム
バームはオイルとワックスのいいとこ取りをした、
「ケアとスタイリングを同時にできる優秀アイテム」。
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パサつきが気になる
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髪が広がりやすい
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今っぽいツヤ感がほしい
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顔まわりの動きを出したい
そんな人は、ヘアバームを一本持っておくとスタイリングが一気に楽になります。


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