こんにちは、美容師歴15年のマタギおじさんです。
今日は多くのお客様からよく聞かれるこの質問に、美容師として正直に答えたいと思います。
「美容室のシャンプーって、やっぱり高いだけあるの?」
「市販のシャンプーと何が違うの?」
【例えるなら、カップラーメンと手作りラーメン】
いきなりですが、シャンプーの違いをラーメンで例えてみます。
市販のシャンプーは、いわばカップラーメン。
早くて便利で、味もそこそこ。たまに「これ美味しいじゃん!」と思う商品もありますよね。

一方、美容室で売っているシャンプーは、ラーメン職人が手間暇かけて作る手作りラーメンといえるな。
スープからダシをとって、麺の太さや硬さまでこだわっているように、髪や頭皮への影響まで計算されています。
【成分の「濃さ」と「やさしさ」が違う】
市販シャンプーの多くは、泡立ちや香りを優先するために強めの洗浄成分(例:ラウレス硫酸Na)が使われています。
これは毎日使い続けると、頭皮や髪の潤いを奪いやすくなってしまうことも。
逆に、美容室のシャンプーはアミノ酸系やベタイン系など、洗浄力は穏やかだけど、必要な油分は残してくれる成分を使っています。
だから、使い続けるほど髪のコンディションが整っていくんです。
【あなたの「今の髪」に合わせて処方される】
美容室で取り扱うシャンプーは、基本的にプロの判断でおすすめされる前提で作られています。

乾燥毛、カラー毛、エイジング毛、クセ毛など、それぞれに合うバリエーションがあって、「髪の悩みの処方箋」のような役割を果たしているのじゃ。
対して、市販シャンプーは“万人受け”を意識して作られているので、「誰でもOK」だけど「誰にもフィットしない」ことがあるんです。
【じゃあ市販はダメ?そんなことはない】
誤解しないでほしいのは、市販のシャンプーにも良いものはあるということ。
ただ、自分の髪に「何が合っているか」を知らずに選んでしまうと、逆効果になることも。
たとえば、「乾燥毛なのにさっぱりタイプのシャンプーを使って、さらにパサつく」というケースはかなり多いです。
【まとめ:安いか高いかではなく、“合ってるか”が大事】

シャンプー選びで大切なのは、「安いか高いか」ではなく、「今の自分の髪と頭皮に合っているか」じゃ。
もし美容室のシャンプーが高いと感じたら、まずは美容師に「今の私に合っている市販のシャンプーってありますか?」と聞いてみてください。
私たち美容師は「売りたい」より、「キレイにしたい」気持ちでアドバイスしています。
そして、髪が変わると、気分も変わりますよ。
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