
こんにちは、現役美容師のマタギおじさんです。
今日はちょっとユニークな視点からお話ししてみようと思います。
もし、あなたの「髪」に心があったら、セルフカラーのとき、なんて言ってると思いますか?
髪「え、またそれ塗るの?ちゃんと説明読んだ?いや、マジで…。」
セルフカラー剤。ドラッグストアに並ぶカラフルなパッケージは、手軽で魅力的ですよね。でも、その中身が「すべての人に合うように」作られているって、ご存知でしたか?
つまり、「誰にでもそこそこ染まるように」強めに作られているんです。
髪にとっては、こういう強い薬剤は【洗剤で全身洗われてるようなもの】。キレイになった気がしても、あとで乾燥やダメージがジワジワきます。
「根元と毛先、同じカラー剤でいいと思ってる…?」
プロの私たちがカラーする時、一番気をつけてるのが「塗り分け」です。
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根元:まだバージン毛(染まってない髪)だから染まりやすい。
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毛先:何回もカラーをしてる部分。薬剤が効きすぎるとボロボロに。
セルフカラーでは、たいてい全部に同じ薬剤をべちゃっと塗りますよね。結果、根元は明るくなりすぎ、毛先はパサパサ…。これ、美容師がリタッチ修正しようとしても、けっこう大変です。
髪は「履歴書」みたいなもの
髪の毛って、何ヶ月も前の履歴を記憶してます。どんなカラーをして、どんなブリーチをしたか。しかも、その「履歴」によって、次にどう染まるかが変わってくる。
でもセルフカラーは、そういう「履歴」をまったく考慮していない。
美容室のカラーは、お客様ひとりひとりの「髪の履歴書」を読みながら処方を組み立てます。それが“オーダーメイドのカラー”。
「安く済むと思ってたら、逆に高くつくことも」
一度ムラになってしまったカラーを直すには、色素を抜いて再び入れ直す必要があったり、髪のケアを数ヶ月単位で見直さなければならなかったりします。
結果的に、最初から美容室で染めた方がコストも時間も少なく済んだ、というケースは本当に多いです。
じゃあどうすればいいの?
「とはいえ、毎回サロンはコストが…」という気持ちも、もちろんわかります。
そんなときは、美容師に「セルフで染めたいときは、どうすればいいか?」と相談してみてください。実は、髪質に合ったセルフカラーのアドバイスや、最低限守ってほしいポイントなど、プロなりに提案できることもあります。
最後に。髪の声を、ちょっとだけ聞いてみて。
「見た目」だけじゃなくて、「手触り」も「まとまり」も、髪の健康が土台です。
見えないけど、あなたの髪はがんばって毎日、紫外線や熱や摩擦と戦ってます。
セルフカラーを手に取る前に、ちょっとだけ考えてみてください。
「この髪に、何を塗ってあげたら一番幸せ?」

プロとして、あなたとあなたの髪の味方でいたい。そう思って、この記事を書いたのじゃ。
この記事のポイントまとめ
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セルフカラーは「誰でも染まるように」強めに作られていて、髪への負担が大きい。
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根元と毛先を同じ薬剤で染めると、ムラやダメージの原因に。
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髪の「カラー履歴」に合わせた調合ができるのは美容室だけ。
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セルフカラーの失敗は、結果的に高くつくことがある。
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「どうしても自分で染めたい」ときは、美容師に相談を。

セルフカラーで傷んでしまった髪の毛は切って無くさない限り綺麗にケアを続けていくしかないぞ。オススメな洗い流さないトリートメントを下記記事で紹介しているからな。
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