「前髪だけ伸びるのが早い気がする」
「襟足がなかなか伸びない…」
これは美容師あるある質問ランキング上位です。
結論から言うと、気のせいではありません。
今回は、
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髪の毛は一か月でどれくらい伸びるのか
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頭の場所によって伸びるスピードは変わるのか
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なぜそう感じるのか
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早く・きれいに伸ばす方法
を現役美容師の視点でわかりやすく解説します。
髪の毛は一か月でどれくらい伸びる?【基本】
▶ 平均は約1〜1.2cm
医学的・美容的に見て、
髪の毛は一か月で約1〜1.2cm伸びるのが平均です。
✔ 1年で約12〜15cm
✔ 半年で約6〜7cm
ただしこれはあくまで平均値。
実際には「部位差」「個人差」があります。
【結論】髪は場所によって伸びるスピードが違う?
▶ はい、違います(ただし微差)
頭の場所によって、髪の成長スピードは若干変わります。
美容師として多くのお客様を見てきた中で、
以下の傾向はかなり共通しています。
部位別|髪が伸びやすい・伸びにくい場所
① 前髪・トップ(伸びるのが早い)
✔ 血行が良い
✔ 頭皮が動きやすい
✔ 皮脂分泌が多い
👉 前髪がすぐ邪魔になる理由はこれ
成長期にある毛が多く、
1.2cm以上伸びる人も珍しくありません。
② サイド(平均的)
耳周り・こめかみ付近は
ほぼ平均的なスピード。
✔ 伸びも遅くない
✔ でも前髪ほど早くは感じない
スタイルの崩れを感じやすい部分です。
③ 襟足・後頭部(伸びるのが遅い)
ここが一番「伸びない」と感じやすい場所。
理由は
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血行が悪くなりやすい
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頭皮が硬くなりやすい
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摩擦・姿勢の影響を受けやすい
👉 襟足がいつまで経っても長くならない原因
実際には伸びていますが、
0.8〜1cm程度とやや遅めな傾向があります。
なぜ「場所によって伸び方が違う」と感じるのか?
① 毛周期(ヘアサイクル)が部位で違う
髪には
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成長期
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退行期
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休止期
がありますが、
部位ごとに成長期の毛の割合が違います。
前髪・トップ
→ 成長期の毛が多い
襟足
→ 休止期の毛が混ざりやすい
これが体感差の正体。
② カットラインの影響
前髪は
✔ 目にかかる
✔ 視界に入る
→ 1mmでも伸びると気になる
襟足は
✔ 自分で見えにくい
✔ 段が入っている
→ 伸びても実感しにくい
③ ダメージによる錯覚
襟足や毛先は
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摩擦
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枕
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服の襟
で切れ毛が起きやすい。
👉 「伸びてるのに切れてる」状態
=伸びてないと錯覚。
美容師が教える「部位差を縮める伸ばし方」
① 後頭部・襟足を重点的に頭皮マッサージ
特におすすめ👇
✔ 耳の後ろ
✔ 首の付け根
ここをほぐすだけで
血流がかなり変わります。
② 寝る姿勢・枕を見直す
✔ 低反発すぎない枕
✔ 髪が引っ張られない姿勢
襟足の摩擦は
成長スピードを下げる隠れ原因。
③ 毛先の定期メンテナンス
「切ったら伸びない」は誤解。
✔ 枝毛を放置
✔ → 切れ毛
✔ → 長さが残らない
1.5〜2ヶ月で0.5cmカットが理想。
早く伸ばす方法はある?【美容師の本音】
結論:
早くはならないが、遅くなるのは防げる
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頭皮環境
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睡眠
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栄養
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ダメージ管理
これを整えた人ほど、
**「ちゃんと平均以上に伸びてる」**と感じます。
髪を伸ばしたい人への美容師からのアドバイス
✔ 前髪が先に伸びるのは正常
✔ 襟足が遅いのも正常
✔ 焦って切りすぎるのが一番NG
伸ばし途中こそ、
担当美容師と戦略を立てることが成功の近道です。
まとめ|髪は場所ごとに性格が違う
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髪は一か月で約1〜1.2cm伸びる
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前髪・トップは早め
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襟足・後頭部は遅め
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頭皮環境で差は縮められる
正しい知識があれば、
「伸びない不安」は必ず減らせます。

当ブログ別記事ではこの他にも為になる髪の毛の豆知識を紹介しているぞ。。

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