現役美容師歴15年のおマタギおじさんです。ヘアカラーの頻度って、意外と誰もはっきり教えてくれません。
「気になったら染める」「毎月染めないと不安」
そんな感覚で続けている人も多いと思います。でも、美容師として日々いろんな髪を見ていると、カラーの頻度が髪のきれいさを大きく左右しているのは、ほぼ間違いない事実です。
染めすぎてもダメ。
放置しすぎてもダメ。
今回の記事ではその“ちょうどいいライン”を、現役美容師目線で正直に書きます。
ヘアカラー頻度結論:基本の目安は「1.5〜2か月」
まず、いちばん多くの人に当てはまる答え。ヘアカラーの頻度は1.5〜2か月に1回。この周期が、
・色のきれいさ
・髪のダメージ
・頭皮への負担
この3つのバランスが一番崩れにくいと思います。実際、髪が安定してきれいな人は、だいたいこのペースでサロンに来ています。
毎月フルカラーしている人、現役美容師目線で正直どう?
かなり率直に言います。毎月フルカラーしている髪は、確実に疲れていきます。
・手触りがゴワつく
・ツヤが出にくい
・色が濁って見える
これはトリートメント不足ではなく、アルカリカラーの蓄積によるものです。どんなに良い薬やケアを使っても、毎回毛先まで染め続ければ限界は来ます。

ただし例外があるぞ。
・白髪染めで根元だけ
・リタッチ(伸びた部分のみ)中心
この場合は、毎月でも問題ありません。フルカラーか、リタッチかで話はまったく別です。
逆に、ヘアカラーの間隔が空きすぎると起きること
忙しくて3か月以上空いてしまう。これもよくある話。

この場合、現場ではこんな問題が起きやすいのじゃ。
・根元と毛先の色差が大きくなる
・一気に色を揃えるため工程が増える
・結果的にダメージが出やすい
美容師目線で言うと、定期的に少しずつ整えた方が、髪は確実にきれいに保てます。これは営業トークではなく、純粋に施術の結果としてそうなります。
ヘアカラー色味別・おすすめ頻度
色によって、適切な間隔は変わります。
明るめカラー・寒色系(アッシュ、グレージュなど)
色落ちが早いので
1〜1.5か月が理想。
放置すると黄色やオレンジが出やすい。
暖色系・ブラウン
色持ちが比較的いいため
2か月前後でも問題なし。
髪への負担も少なめ。
白髪染め
・根元リタッチ:3〜4週間に1回
・フルカラー:2か月に1回程度
ヘアカラー染める頻度より大事なこと
ここが一番伝えたいポイントです。

大事なのは「毎回どう染めているかじゃ」。
・毎回フルカラーなのか
・根元だけなのか
・毛先は色味補充だけなのか
この使い分けができている人は、年齢を重ねても髪がきれいです。
「気になるから毎回全部染める」
これを続けると、あとから必ずツケが回ってきます。
ヘアカラーの色持ちを良くして頻度を抑える現実的なコツ
色落ちが早い人に共通するのは、カラー後の扱いが雑なことが多いのです。

最低限、ここだけは意識してほしいポイントがあるぞ。
・染めた当日はシャンプーしない(最低24時間)
・お湯の温度は36〜38℃
・洗浄力の強すぎるシャンプーを避ける
これだけでも、「すぐ色が抜ける」はかなり改善します。
市販ヘアカラーを間に挟むのはアリ?
基本的にはおすすめしません。市販カラーは誰にでも染まる設計の代わりに、薬剤が強く、色素が残りやすくなっています。
結果、次のサロンカラーでは
・色が読めない
・赤黒く残る
・明るくできない
という事態が起きやすいのです。
ただし白髪が数本だけ、応急処置としてのレベルなら理解できるケースもあります。
年齢を重ねたら、ヘアカラー頻度は見直した方がいい
30代後半以降、髪は変わります。
・水分保持力が落ちる
・アルカリに弱くなる
・ツヤが出にくくなる
ここで若い頃と同じ頻度・同じ染め方を続けると、一気に老けて見える原因になってしまいます。頻度は無理に増やさない。やり方を丁寧にする。これが、大人の正解です。
まとめ:ヘアカラーは「管理」するもの
ヘアカラーの理想的な頻度は、
1.5〜2か月を軸に、必要なところだけ染める。

これが、現役美容師として本気でおすすめできる答えじゃな。
カラーは楽しむものですが、髪は可能な限り消耗品としては扱いたくないところです。
無理に我慢もしない。染めすぎもしない。
このバランスを意識するだけで、髪の綺麗さは確実に変わります。
